効けば、圧倒的に速やかに効きます。
赤ニキビを速やかに治すには、抗生物質です。
ニキビ痕は、赤ニキビができなければできません。
できたまま赤ニキビを放置しておくと、ニキビ痕になるのです。
長期連用は、副作用の問題や、菌の耐性(菌が使っている抗生物質に抵抗力を持ち、効かなくなること)の問題もあるので、使うときはきちんと使い、中止すべき時はきちんと中止するのが大事です。
また、効きが悪くなったときは抗生物質の種類を変更することが大事です。
最近の研究で、炎症細胞と言う、本来化膿したり痛んだ時に集まってくる細胞が、白ニキビの段階で、周囲に集まっていることがわかってきました。
白ニキビにも抗生物質が効く可能性があります。
白ニキビには、世界標準のアダパレンゲル(商品名:アダパレン)で治療します。
アダパレンには、毛穴の角化を抑制し、毛穴の汚れを溜まりにくくする作用があります。皮脂抑制効果もあるようです。
海外ではニキビの軽症、重症にかかわらず、初期治療や維持療法に過酸化ベンゾイル(BPO)配合の外用剤が標準的に用いられてきました。
その薬が、ようやく日本でも認可され、しかも、保険診療で使えるようになりました。
耐性の生じにくい抗菌作用とピーリング作用を有する薬です。
長期使用の安全性は確認されていますが、使い始めは刺激、赤み、乾燥等が出ることもあります。使用継続でその副作用が自然に軽減する場合がほとんどですが、治らない場合は、中止の上、速やかに受診してください。
効かないときは、速やかにケミカルピーリングやシルクピールやトレチノイン治療に変更しましょう。
赤黒いニキビ痕には、赤ニキビをまず治療し、ビタミン剤の内服やスキンケアで新しいニキビをできにくくしていると、徐々にではありますが、治ってくることがあります。
凹んだニキビ痕は、残念ながら、保険診療ではどうにもなりません。
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