マックスピール(MAXピール)
マックスピールとは、顔面に塗った直径10~20μmのカーボン粒子に、最先端Q-スイッチYAGレーザー(機器名:MAX)の出す1,064nmの光線を照射することにより、皮膚表面および毛穴の中に入り込んだカーボン粒子を燃焼・飛散させ、ピーリング効果だけでなく毛穴引き締め効果が期待できる画期的な治療法です。
効果機序
- 1.皮膚表面のカーボン粒子を弾くことにより、光老化のおこった皮膚の角質表面を除去します。
- →ピーリング効果。皮膚表面のザラつきを取り、皮膚のくすみや小じわに効果があります。
- 2.毛穴に入ったカーボン粒子が弾けることにより、一時的に浮腫が起こり、長期的にコラーゲン産生につながり、毛穴が引き締まります。皮脂分泌も抑制されます。
- →開いた毛穴やニキビ痕の改善に効果があります。
- 3.Q-スイッチYAGレーザーの出す光がメラニンに吸収され、皮膚の色調の均一化や皮膚のキメの改善が起こります。
- →皮膚のくすみ、色素沈着などに効果があります。
どのような症状に効くのでしょうか?
- 1.毛穴の開き・黒ずみ
- 2.ニキビ痕
- 3.ザラザラした皮膚(※乾燥の強い方やアトピーの方は除く)
- 4.皮膚のくすみ
- 5.あらゆる治療に抵抗性を示す肝斑(※外用・内服等の併用は必要)
→カーボンは塗らず、詳細はマックストーニングをご参照ください。
受けたくても受けられない方
- 日焼けしている方、あるいは、これからする予定の方
- 光線過敏体質(通勤やショッピングに出かけたとき程度の日光をあびて、赤いブツブツ等のできる)の方
- 妊娠中、あるいは、授乳中の方
- 免疫異常のある方
- シミの部分が悪性腫瘍の疑いのある方
- 照射部位に皮膚疾患のある方
- シミやアザの部分に刺青を入れている方
- 照射部位にコラーゲン・ヒアルロン酸等の注射をしている方
- リフトアップのための糸を皮膚の下に入れている方
- 慢性疾患のある方
- ペースメーカーを装着している方 など
治療回数と間隔
頬や眉間の毛穴には、2週間ごとに5回が1クールです(軽く弾かれる程度の痛みで麻酔は不要です)。
鼻の毛穴引き締めには、2週間毎に10回が1クールです。
毛穴を引き締める治療は、とても難しいのです。
1,2回したくらいでは、はっきり言いますが、効果が感じられません。
特に鼻の中央は難しいです。
それは、皮膚が硬いからです。
マックスピールを受ける前に、していただきたいこと
マックスピールがより効果的にするために、下記の化粧品をマックスピール開始2週間前からできればご使用ください。
- ビタミンCローション・ジェル
- 皮脂分泌予防と保湿が目的です。
皮脂分泌予防は、毛穴の詰まりを予防したり、減らしたりします。
保湿は、お肌表面のコンディションを上げるだけではなく、毛穴の詰まりを予防したり、減らしたりします。
皮膚が乾燥していると、脳は毛穴の中の皮脂腺に命令を出し、皮脂の分泌が亢進することにより、毛穴が詰まりやすくなります。
水分補給か、油分だとしても、ニキビのよくない油分をカットしたものをお使いください。
家庭用イオン導入器を購入され(どこのメーカーのものでも結構です!)、ビタミンCを導入しておかれると、さらに効果的です。
- ヒアルロン酸配合ローションかクリーム
- 保湿目的です。
- プロテアーゼ酵素配合ジェルやパンプキンマスク(酵素パック)
- 毛穴の汚れを取れやすくします。
さらに、積極的にケアをされるなら、家庭用ケミカルピーリング剤をお使いになるか、ケミカルピーリングやシルクピールをお受けになるのがよいでしょう。
治療時の痛み
治療直後
- 軽度の発赤や熱感があります。
- ごくまれに点状出血があります。
治療後の処置
- お化粧はすぐにできます。
- 照射後48時間はアルコールやグリコール酸の入った化粧水は使わないでください。
- 毎日、保湿と日焼け止めをきっちり塗ってください。
処置後に起こる可能性のある合併症・副作用
- 発赤
- 出たとしても、数時間から数日で消失します。
- 点状出血
- 出たとしても、すぐに止まります。
- 皮膚の乾燥
- 反応性の毛嚢炎
- 一時的にニキビ様のものが反応性に出ることがありますが、あくまでも一時的なもので、自然に消失していきます。
- 色素沈着
- あまりにも赤みが強く出た場合、一時的にシミになることがあります。