酒さとは、顔面に原因不明で持続性の発赤、毛細血管拡張、刺激感等が出現し、重症化するとニキビ様の丘疹や膿疱が混じる慢性炎症性疾患です。
中高年以降の女性に多いですが、重症の方は男性に多いです。 ステロイド外用剤の副作用が原因で上記症状様が出現するものを特に「酒さ様皮膚炎」といいます。
難治性の疾患で、一般的には抗生剤の内服や免疫抑制剤の外用剤を使うことがありますが、それでも治らないときに漢方薬を内服したりアゼライン酸や抗原虫剤であるメトロニダゾールを外用します。
一般的にはミノサイクリン系やエリスロマイシン系がよく使用されます。
アトピー性皮膚炎用のものが使用されます。ただ、使いはじめに熱感や刺激感等を生じることがあります。時に酒さが悪化する方がいます。
漢方薬は疾患により薬が決まっているわけではなく、証(体質)で薬が決まります。
穀物に含まれる安全な成分で、海外では30年前からニキビの治療に使われていますが、酒さにも有用です。海外で薬として使われている濃度と同じものが日本では化粧品(ニキビ用クリーム)として認可されていますので保険は利きません。刺激感の出る方がいます。
抗原虫剤、あるいは、抗生剤として使われる成分で、以前より酒さに有用だと知られています。妊娠中の方や授乳中の方は使えません。かぶれることがあります。極めてまれですが、全身的に蕁麻疹や四肢の痺れ等が出ることがあります。内服中の薬によっては併用できないことがあります。塗っている間は日焼けをしない必要があります。薬は光の当たらないところで保管してください。薬が変色したら使用を中止してください。
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