グリコール酸ピーリング
グリコール酸によるケミカルピーリングが、世間では一般的に“ケミカルピーリング”と呼ばれているものです。
毛穴の角化抑制の他、皮膚表面の角質を除去すると皮膚の細胞からいろいろな作用を伝達する物質(サイトカイン)が放出されることが知られており、皮膚の新陳代謝が活発になり、コラーゲンが増生され、キメが滑らかでくすみの取れたお肌へと導かれます(皮膚のとても浅いところにある薄いシミならケミカルピーリングの回数を重ねると薄くなることも)。
グリコール酸ピーリングは、受けた直後でもお化粧することが可能です。
回数
2週間に1回の割合で処置をお受けください。
6回を1クールですが、ニキビ痕治療の方は、最低2クールお受けください。
受けたくても受けることのできない方
- 妊娠中・授乳中の方
- すり傷・切り傷・手術による傷が赤黒く盛り上がる体質の方(ケロイド体質)
- 自己免疫疾患の方
- イボのできている方
- ヘルペスのできている方
- ピーリングをしたい部位に3ヶ月以内に手術をした方
- 日焼けしている・これから日焼けをする予定の方(日焼けの1ヶ月前後はピーリングをおやめになった方がよいでしょう)
グリコール酸ピーリングを受ける前の注意
- 日焼けをしないようにしてください。
- 前日の顔そりやパックは避けてください。
- 処置の時はコンタクトレンズを外していただきますので、ケース等をお持ちください。
処置後に起こる可能性のある合併症・副作用
- 1.刺激感・痛み
- 刺激感(ピリピリ)は必ずありますが、通常は我慢できる程度です。
- 酸を中和するか、処置後クーリングしている間にほとんど消失します。
- 2.赤み
- 数時間~数日(ほとんどの場合、1日程度)で消失します。
- 3.かさぶた
- ニキビの中身が出て皮膚表面で固まるとできます。
- 自然にはがれますので、無理にはがさないでください。
- 4.乾燥
- 角質をはがすので、保湿能力が落ち、乾燥することがあります。
- 5.反応性のニキビ
- ピーリングによる反応で、一時的にニキビが増えることがありますが、軽快していきます。
- 6.境界の明確化
- ピーリングをしたところと、していないところで境界がはっきりすることが稀にあります。
- 7.皮膚の鮮明化
- ピーリングをするとお肌がきれいになるので、ピーリングでは取れないシミやホクロや
毛細血管が目立つようになることがあります。
- 8.色素沈着
- 赤みがあまりにも強く残ると一時的にシミなることがあります。
- 9.腫れ・水疱・びらん
- 極めて稀ですが、赤みがあまりにも強く出ると、腫れたり、水ぶくれができたり、
その水ぶくれが破れたりする可能性があります。
- 10.感染
- 皮膚の角層は異物の侵入を防ぐバリヤの働きをしております。そのバリヤがはがれるので、
感染に弱くなり、イボやヘルペスができることがあります。
グリコール酸ピーリングを受けた後の注意
日焼けをしないでください(ピーリング後、1ヶ月間は)。
外出時には、日焼け止めを塗ってください。
保湿をしっかりしてください(ピーリング後3日間は、当クリニック指定の刺激のない、ノンアルコールのヒアルロン酸配合保湿ローションを使ってください)。
ピーリング後、1週間は、垢すり・パック・パーマ・毛染め等をおこなわないでください。
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